ティッセンがDAXから転落、商用車のトレイトンはSDAXに採用

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は4日、採用基準が最も厳しい「プライム・スタンダード」の定期銘柄入れ替えを発表した。最大手企業30社を対象とする株価指数DAXでは同指数創設来の採用銘柄である鉄鋼系複合企業ティッセンクルップ(旧ティッセン)がワンランク下のMDAXへと転落。代わりに航空機エンジン大手のMTUエアロ・エンジンズが採用される。

ティッセンクルップは時価総額が大幅に低下し、プライム・スタンダード採用企業ランキングで45位へと下落したことから、降格となった。少なくとも同40位以上でないとDAXにとどまることはできない。

MDAXにはSDAXからCTSイベンティム(チケット販売)とコンプグループ・メディカル(ソフト)が昇格。ノルマ・グループ(機械接合部品)とドイチェ・ユーロショップ(不動産)はSDAXに降格となる。

6月に新規株式公開(IPO)を果たしたフォルクスワーゲン(VW)の商用車子会社トレイトンはSDAXに採用された。これを受けて機械製造のアウマンは同指数から除外された。

銘柄入れ替えは23日付で実施される。

ドイツ取引所は8月下旬、MDAXで臨時の銘柄入れ替えを行った。メディア大手アクセル・シュプリンガーが投資会社に買収され浮動株比率が5%へと大幅に低下したためで、同社をMDAXから除外。代わりにITサービスのカンコムをSDAXから引き上げた。

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