ドイツ連邦雇用庁(BA)が9月30日発表した同月の失業者数は前月を8万5,000人下回る223万4,000人へと縮小し、9月としては東西ドイツ統一後の最低となった。9月は夏季バカンスの終了で求人が拡大し、卒業・職業訓練終了直後に失業登録していた者の多くも就職先を見つけることから失業者数は例年、減少するという事情はあるものの、季節要因を加味した実質でも1万人少なくなっており、BAのデートレフ・シェーレ長官は、景気低迷の影響が労働市場に及んでいることを認めながらも、「労働市場は全体的にみると依然として力強い」と明言した。
失業率(名目)は4.9%で、前月を0.2ポイント下回った。
9月の求人件数は78万7,000件で、前年同月を4万7,000件下回り、季節要因を加味した前月比でも9,000件減少した。求人はなお旺盛なものの、その勢いは弱まっている。求人指数BA-Xは前月から3ポイント減の238へと下落。前年同月比では19ポイント縮小した。