JFEエンジニアリングは9月27日、化学大手のエボニックがドイツ西部のマールに持つ工場向けの廃熱回収ボイラーを、独子会社スタンダードケッセル・バウムガルテ(SBG)を通して受注したと発表した。JFEは同国で5月にもガス焚きボイラーを受注している。
ドイツでは二酸化炭素(CO2)排出削減向けた規制の強化を背景にエネルギー効率の向上に向けた取り組みが強まっている。エボニックはマール工業団地に保有する、CO2排出量が多い石炭火力発電プラントを廃止。代わりにガスタービン・コンバインドサイクル発電プラントを設置する。
同プロジェクトは電機大手のシーメンスが元請で、SBGは廃熱回収ボイラー2缶の設計・建設を請け負う。ボイラーの蒸気は、ガスタービンの排気ガスと化学工場の酸化エチレン製造プロセスなどで発生する副生ガスを利用することで得られるもので、発電および化学製品の製造工程で利用される。