自動車大手フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は8日、ドイツ北部のブラウンシュヴァイク工場内に新設した電池システム生産ホールで量産を開始した。グループ企業が今後、市場投入する電気自動車(EV)に搭載する。
3億ユーロを投じて同ホールを建設した。床面積は4万平方メートル強。ホール内で製造したパッケージに、電池セルモジュールと制御装置を組み込み製品化する。電池システムは出力77キロワット時、58キロワット時、45キロワット時の3種類で、フル稼働体制では年50万個を生産できる。
同電池システムは「ID.3」をはじめとするVWグループのEV専用プラットフォーム「MEB」採用車に搭載される。
ブラウンシュヴァイク工場は電池分野の中核拠点で、ハードウエアとソフトウエアを含む電池システムの開発も行う。