ダイムラー―独管理職の10%を削減か―

自動車大手のダイムラー(シュツットガルト)がドイツ本国の管理職の10%に当たる1,100人を削減するとの観測が浮上している。従業員の代表機関である事業所委員会の回状メールをもとに『南ドイツ新聞』が報じた。同委は報道内容へのコメントを拒否。ダイムラーの広報担当者は、厳しい経済状況に対処するためにコストや事業プロセスの見直しを行っているとしたうえで、「従業員代表と建設的な協議を行っている」ことを明らかにした。人員削減についてはコメントを控えている。

自動車業界は現在、車両の電動・IoT化などを受けて「百年に一度の変革期」を迎えている。このためメーカーの研究開発費は拡大。景気が低迷していることもあり、各社の財務は圧迫されている。ダイムラーのオラ・ケレニウス社長は10月末、こうした事情を踏まえてコスト削減に踏み切る意向を表明した。

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