11月は失業者が実質減に

ドイツ連邦雇用庁(BA)が11月29日発表した同月の失業者数は前月を2万4,000人下回る218万人へと縮小した。季節要因を加味した実質でも1万6,000人減少しており、BAのデートレフ・シェーレ長官は、「現在の景気の低迷は労働市場に依然として影響をもたらしているが、労働市場は全体的にみてなおも力強い」と述べた。

失業率(名目)は4.8%で、前月と同水準となった。失業者数は前年同月比では600人減少した。

国際労働機関(ILO)基準の10月の失業率は前月と同じ3.0%だった。

11月の求人件数は73万6,000件で、前年同月を7万1,000件下回り、季節要因を加味した前月比でも1万1,000件減少した。求人はなお旺盛なものの、勢いは弱まっている。求人指数BA-Xは前月から3ポイント減の229へと下落。前年同月比では25ポイント縮小した。