世界の景気が低迷しているにもかかわらず、ドイツの電池製造装置業界が好調だ。自動車メーカーが電動車の生産に本腰を入れ始めたためで、ドイツ機械工業連盟(VDMA)は3日、業界売上高が今年4%、来年は9%増加するとの予測を発表した。
VDMAが国内メーカーを対象に実施したアンケート調査によると、今年はドイツで生産された電池製造装置の50%以上が欧州市場で販売されている。同地での電動車の生産拡大を受けて電池生産も加速しているためだ。製造装置の需要は特にドイツで旺盛という。
2016年と17年時点ではアジア向けが全体の約半数を占めていた。今年はこれが約32%へと後退しているという。北米向けは同約12%を占める。