ドイツ機械工業連盟(VDMA)が4日発表した独業界の10月の新規受注高は前年同月を実質11%下回り、下落幅は前月の同4%から大幅に拡大した。2ケタ減となるのは2カ月ぶり。VDMAのエコノミストは「機械の多く分野で顧客企業が投資を控えている。世界の景気が短・中期的にどうなるのか不透明なことが原因だ」と述べた。
10月の受注を地域別でみると、国内が13%減、国外が10%減とともに振るわなかった。国外はユーロ圏(ドイツを除く)が8%減、ユーロ圏外が13%減だった。
新規受注を特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、8~10月は前年同期を実質11%割り込んだ。国内が11%、国外が10%減少。国外の内訳はユーロ圏が6%減、ユーロ圏外が12%減だった。