ドイツの被用者は雇用主に対し、ワークライフバランスの実現や働きやすさ、将来の生活上の懸念を取り除く措置を強く求めているもようだ。情報通信業界連盟(Bitkom)が16~65歳の被用者を対象に「次の項目のうち雇用主に期待する事柄は何ですか」と質問したところ、最も回答が多かったのは「研修」と「企業年金」でともに73%を記録。これに「一体感のあるくつろいだ職場」が71%、「職場の装備・飾り付けの共同決定権」が66%で続いた。金銭的な要求では「平均を上回る給与」の61%が最高で、「私的に利用できる社用車の支給」は19%にとどまった。Bitkomのアッヒム・ベルク会長は「将来の労働のキーワードは『ニューワーク』だ。ほとんどの職業従事者は単にキャリアを築き高い給与を得るだけでは満足できなくなっている。むしろ自己実現やワークワイフバランスを重視するようになっている」と述べた。