フォルクスワーゲン―IT企業買収、コネクテッドカーサービスに向け―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は10日、独中堅IT企業ディコニウム(Diconium)の資本51%を取得し完全子会社化することで合意したと発表した。コネクテッドカー向けデジタル販売ソリューションの開発力を強化する。買収金額は明らかにしていない。

ディコニウムは西南ドイツのシュツットガルトに本社を置く企業で、1995年に設立された。デジタル事業モデルの構築を包括的に支援するサービスを手がけている。ポルトガル、米国、インドにも事業拠点を持ち、従業員数は約1,200人。VWは2018年11月、同社に49%出資していた。

VWはグループブランドの車両をコネクテッドカーとし、専用クラウドを通して利用者が例外なくデジタルサービスを受けられるようにする計画で、同サービスをディコニウムと共同開発中。具体的にはマルチメディア・ストリーミング、給油・充電・駐車などの自動決済、ソフトウエアのアップデート機能などを開発している。

上部へスクロール