モルフォシス―悪性リンパ腫治療薬の開発・販売でインサイトと提携―

医薬品開発の独モルフォシス(マルティンスリート)は13日、米製薬会社インサイトと提携合意したと発表した。モルフォシスの悪性リンパ腫治療薬「タファシタマブ(MOR208)」を共同開発に切り替えるほか、販売で協業する。

タファシタマブは従来の標準的な治療法が効かない約40%の悪性リンパ腫患者を対象とする医薬品。モルフォシスはこれまで単独で開発してきた。また、米国で単独販売するために現地子会社も設立していた。同国での認可申請は昨年末に提出している。

ここにきて単独路線から共同路線に切り替えたのは、協業した方が市場を速やかに開拓できると判断したためだ。

同社は今回の提携でインサイトから最大11億ドルを受け取ることになる。インサイトはまず、前払金7億5,000万ドルを支払うほか、モルフォシス株1億5,000万ドルを取得。さらに開発、認可、販売目標の達成度に応じてマイルストーンを支払う。

販売は米国市場を除いてインサイトが全面的に引き受け、モルフォシスはライセンス料を受け取る。米国では共同で販売する。

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