ドイツ連邦統計局が10日発表した昨年11月の住宅建築価格は前年同月比を3.8%上回った。上げ幅は直近のピークである昨年2月(4.8%)を1ポイント下回ったものの、依然として大きい。需給のひっ迫が背景にある。
11月の上げ幅を部門別でみると、建築物本体(内装を除く)は3.6%に上った。本体コストの大部分を占めるコンクリート作業とレンガ積みでそれぞれ3.3%、3.5%を記録。掘削・土盛は同5.2%、屋根ふきは2.5%だった。
内装の上げ幅は3.9%と、建築物本体を上回った。
建設(建築・土木)価格は住宅以外の分野でも大きく上昇しており、上げ幅は道路で4.6%、メンテナンスで4.1%、オフィスビルで3.9%、商工業施設で3.8%に上った。
2019年全体では道路の上げ幅が最も大きく、6.1%に達した。これにオフィスビルと商工業施設が4.4%、住宅が4.3%、メンテナンスが4.2%で続いた。