ワッカー・ノイソン―業績不振でコスト削減へ―

建機大手の独ワッカー・ノイソン(ミュンヘン)は20日、コスト削減方針を発表した。2019年の利益率低迷を受けた措置。今後2年でコストを年5,000万ユーロ圧縮し、売上高営業利益率(EBITベース)を11%超へと引き上げる。売上高も20億ユーロ強に拡大する意向だ。

19年12月期の売上高営業利益率は約8%(暫定値)となり、10月に提示した「8.3~8.8%」を割り込んだ。当初は「9.5~10.2%」を見込んでいた。

業績が下振れしたのは北米を中心に在庫を安値で販売したうえ、材料の評価額も引き下げたためだ。商品構成も不利に働いたとしている。

19年12月期の売上高は前期比12%増の約19億ユーロ(同)となり、事前予測の「17億7,500万~18億5,000万ユーロ」を上回った。在庫整理の安値販売で水準が押し上げられた格好だ。

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