ドイツ連邦統計局が20日発表した1月の生産者物価指数は前年同月比0.2%増となり、5カ月ぶりに上昇へと転じた。非耐久消費財が3.6%増と大きく伸びたほか、エネルギーの下げ幅が前月の2.4%から1.0%に縮小したことなどが大きい。エネルギーを除いた消費者物価は上げ幅が0.7%に上った。
エネルギーでは石油製品が5.0%上昇した。電力は0.7%増となったものの、特別契約顧客向けは1.9%、再販事業者向けは0.6%落ち込んだ。天然ガスは8.9%減で、産業顧客向けは17.6%減と大幅に下落した。
非耐久消費財では食料品の上げ幅が5.2%と大きかった。豚肉は35.2%、砂糖は16.6%上昇している。バターは17.9%、じゃがいも加工品は8.3%の幅で落ち込んだ。
中間財は1.5%下落した。古紙など非金属二次原料が40.6%減と大きく低下。銑鉄・鉄鋼・鉄合金も8.3%低下した。貴金属は22.5%、生コンクリートは8.3%上昇した。
投資財は1.3%増、耐久消費財は1.4%増だった。
生産者物価指数は前月比では0.8%増となり、2011年4月以来の高い伸びを記録した。エネルギーが1.9%上昇して全体を強く押し上げた格好で、エネルギーを除いたベースでは上昇率が0.5%だった。耐久消費財(0.7%増)、投資財(0.6%増)、中間財(0.4%増)も上げ幅が大きかった。非耐久消費財は0.1%上昇した。