独自動車大手BMW(ミュンヘン)はロシア・バルト海沿岸のカリーニングラードに組立工場を建設する計画を凍結する。現地法人BMWグループ・ロシアのシュテファン・トイヒェルト社長の話として複数メディアが報じたもので、政府当局との間で投資条件について合意に至らなかったという。特に現地生産比率の高さや、BMW側が求める水準の部品メーカーが存在しないことが問題となったもようだ。
BMWはロシアでの自社工場建設に以前から関心を向けており、有力な候補地としてカリーニングラードを検討してきた。同地ではすでに1999年から、自動車の受託生産を手がける現地メーカーのアフトトルにロシア市場向け車両の生産を委託している。