三井住友海上火災保険―「空飛ぶクルマ」の独社と提携―

MS&ADインシュアランスグループは25日、傘下の三井住友海上火災保険が「空飛ぶクルマ」を開発する独ボロコプターと業務提携すると発表した。ボロコプターと業務提携する日本企業は同社が初めて。空飛ぶクルマの特徴を踏まえた商品・サービスを開発していく。

ボロコプターは2011年の設立。シンガポールやドバイでデモフライトに成功し、欧州航空安全庁(EASA)の認証を取得するなど、順調に機体開発を進めている。また、国際的なパートナーとの協業により輸送サービスの提供、航空管制、離発着場の開発・運営、機体メンテナンスなども含めたエコシステムの構築を目指している。

三井住友海上は東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国で保険元受事業を展開していることから、このネットワークを活用してボロコプターの実証実験に参画。機体やオペレーションに関するノウハウを収集し、商品・サービスの開発につなげていく。

MS&ADグループは米シリコンバレーに設立したコーポレートベンチャーキャピタルを通じて、シナジー効果を期待できる海外スタートアップ企業を積極的に発掘している。

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