自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)を相手取って独消費者センター全国連盟(vzbv)が起こした集団代表訴訟で、両者が和解交渉を再開する。ブラウンシュヴァイク高等裁判所が20日、明らかにしたもので、同裁の勧告を受けて再び交渉のテーブルにつくことを決めた。
vzbvは集団代表訴訟制度が発効した2018年11月1日にVWを提訴した。違法なソフトウエアを搭載したVWグループ車の購入者が損害賠償を受け取れるようにすることが狙い。同制度では被害を受けた消費者でなく、認証を受けた団体が裁判を起こすことになっていることから、vzbvは被害者を代表する形で原告となっている。
両者は1月に和解交渉を開始し、VWが被害者に計8億3,000万ユーロを支払うことで合意が成立していたものの、支払い手続きを巡る意見の対立を受けてVW側が14日に交渉を打ち切っていた。