航空大手の独ルフトハンザ(フランクフルト)は5日、同日から月末までの運行数を7,100便削減すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で需要が大幅に落ち込んでいることに対応する。イスラエル便は8日から全便の運行を停止する。6日には、運行便を4月以降、半減する可能性があることも明らかにしており、状況は深刻だ。
3月はフランクフルト空港と75空港を結ぶ計3,750便と、ミュンヘン空港と65空港を結ぶ計3,350便をキャンセルする。ドイツ国内線と、新型コロナの感染が深刻なイタリアと両空港を結ぶ路線が主な対象。欧州線ではこのほか、スカンジナビア諸国、バルト諸国、ポーランド、ロシア、フランス、スペイン、ポルトガル、英国などの路線を削減する。特定の路線を全面的に停止することは避け、乗客が目的地に到着できるよう配慮している。
長距離線では香港、ソウル便の本数を削減する。ミュンヘン~香港便は6日~4月24日の期間、停止。乗客はフランクフルト、チューリヒ発着便に予約を変更できる。ミュンヘン/フランクフルト~ソウル便は5日~4月24日の期間、本数を減らす。
欧州と中国本土、およびテヘランを結ぶ便はすでに運航を全面停止している。期間は現時点で、中国本土便が4月24日まで、テヘラン便が4月30日までとなっている。
ルフトハンザがイスラエル便を停止するのは同国がドイツ、オーストリア、スイスからの入国を6日付で禁止したため。8~28日の期間、ルフトハンザ本体と子会社オーストリア航空、スイス・インターナショナル・エアラインズでテルアビブ、エイラート便を運航しない。