温室ガス排出量、昨年は6.3%減少

ドイツ連邦環境庁(UBA)が13日発表した同国の2019年の温室効果ガス排出量は8億500万トン(二酸化炭素=CO2換算)となり、前年比で6.3%減少した。減少率は1990年のドイツ統一後で2番目に大きな水準。エネルギー部門が16.7%減って、全体を強く押し下げた格好だ。

エネルギー部門ではCO2排出量が多い石炭発電が大幅に減少。これに代わって天然ガス発電と再生可能エネルギー発電が伸びた。

エネルギー以外では製造部門で3.7%、農業部門で2.3%、廃棄物部門で4.7%減少した。

一方、交通部門の排出量は0.7%増加した。自動車の排ガス性能は向上しているものの、車両登録総数が増えたことから、排出総量が拡大した。

建造物部門の排出量も4.4%増えた。暖房油の価格が前年に比べて大幅に低下したことや、多くの地域で気温が低かったことが反映された。

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