ドイツ連邦統計局が20日発表した2月の生産者物価指数は前年同月比0.1%減となり、2カ月ぶりに下落した。エネルギーの下げ幅が前月の1.0%から2.5%へと拡大したことが最大の押し下げ要因。エネルギーを除いた消費者物価は0.6%上昇した。
エネルギーでは天然ガスが11.5%低下。産業向けは22.0%、再販事業者向けは13.9%落ち込んだ。
石油製品は0.1%高くなった。自動車燃料が0.9%上昇。液化石油ガスは8.3%、暖房用灯油は10.5%下落した。
電力は0.9%増となったものの、特別契約顧客向けは3.1%、エネルギー取引所の取引価格は25.5%低下した。産業顧客向けは3.9%上昇している。
中間財は1.6%下落した。古紙など非金属二次原料が47.6%減と大きく低下。銑鉄・鉄鋼・鉄合金も8.8%低下した。貴金属は23.5%、生コンクリートは7.9%上昇した。
非耐久消費財は3.9%高くなった。食料品の上げ幅が5.7%と大きかった。豚肉は31.8%、砂糖は18.0%上昇している。バターは18.2%、じゃがいも加工品は8.5%の幅で落ち込んだ。
投資財は1.3%増、耐久消費財は1.5%増だった。
生産者物価指数は前月比では0.4%減となり、昨年8月以来の大幅下落となった。エネルギーが1.6%低下して全体を強く押し上げた格好で、エネルギーを除いたベースでは横ばいだった。