ドイツの自動車業界がマスクなど医療用品の生産に前向きな姿勢を示している。独自動車工業会(VDA)のヒルデガルト・ミュラー会長は23日、会員企業から問い合わせがあることを明らかにした。完成車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)、BMW、ダイムラー、アウディはすでに、3Dプリンターを用いてマスクの製造を開始している。ただ、医療用品には厳しい規格があることから、自動車メーカーとサプライヤーがこれらの製品の製造にどの程度、貢献できるかは不透明だ。
自動車産業などが集積するバーデン・ヴュルテンベルク州のヴィンフリート・クレッチュマン州首相は自動車、機械メーカー宛ての文書で、医療用品の製造に協力するよう呼びかけている。