対中国貿易が2月に大きく減少

ドイツの対中貿易が2月に大きく落ち込んだことが、連邦統計局の貿易統計(暫定値)で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中国の経済活動に急ブレーキがかかったことが反映された格好。輸出高は前年同月比8.9%減の68億ユーロ、輸入高は12.0%減の74億ユーロへと縮小した。1~2月もそれぞれ前年同期比7.7%減の141億ユーロ、5.6%減の178億ユーロへと後退している。

ドイツの2月の輸出高は1,093億ユーロで、前年同月を0.4%上回った。欧州連合(EU)のユーロ非加盟国向けが6.2%増加。ユーロ圏(1.3%減)とEU域外(0.1%減)の不振が相殺された。

輸入高は2.9%減の885億ユーロとなり、2カ月連続で落ち込んだ。対EU域外(4.1%減)と対ユーロ圏(3.3%減)が足を引っ張った格好で、EUのユーロ非加盟国は1.3%増えた。

貿易収支は208億ユーロの黒字で、黒字幅は前年同月を16.9%上回った。経常黒字は50.0%増の237億ユーロと大きく伸びた。

1~2月の輸出高は2,160億ユーロで、前年同期を0.8%割り込んだ。EU域外とユーロ加盟国向けがそれぞれ2.1%、1.4%減少。EUのユーロ非加盟国向けは4.6%増えた。

1~2月の輸入高も2.2%減って1,814億ユーロとなった。変動率の内訳はユーロ圏が4.1%減、EU域外が1.8%減、EUのユーロ非加盟国が1.0%増。貿易黒字は7.1%増の346億ユーロ、経常黒字は21.6%増の406億ユーロだった。

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