フォルクスワーゲン―欧米で車両生産を再開―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は15日、VWブランド乗用車とVWブランド商用車で完成車の生産を再開することを明らかにした。ドイツなど欧州諸国が新型コロナウイルスの感染拡大防止策を緩和したことから、車両を生産できるようになったとしている。これに伴い部品部門では生産を拡大する。

VWブランド乗用車ではまず4月第4週(20~26日)から、独ツヴィッカウとスロバキアのブラチスラバ工場で生産を再開。その翌週(27日~5月3日)にはツヴィッカウ以外の独工場、ポルトガル、スペイン、ロシア、米国の工場も再稼働する。5月にはさらに南アフリカ、アルゼンチン、ブラジル、メキシコでも操業を再開する意向だ。生産再開に向けては従業員の感染予防策の策定とサプライチェーンの立て直しを進めてきた。

VWブランド商用車では27日から独ハノーバーとポーランドのポズナン、ブジェシニャ工場を再稼働する。6週間ぶりに生産を再開することになる。

部品部門ではこれまで中国工場向けの製品をブラウンシュヴァイク、カッセル、ザルツギター、ケムニッツ、ハノーバーの独5工場で生産してきた。中国以外の完成車工場が操業を再開することから、これら5工場で部品生産の規模を拡大する。

アウディも再稼働

VWの高級車子会社アウディは17日、欧州各地の生産拠点で操業を再開することを明らかにした。ハンガリーのジェールにあるエンジン工場は4月第3週(13~19日)に再稼働。完成車工場は今月末から段階的に操業を再開する。

上部へスクロール