ダイムラー―新型コロナが直撃、第1四半期営業益78%減少―

自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は22日、2020年第1四半期(1~3月)の営業利益(EBIT)が6億1,700万ユーロとなり、前年同期比で77.9%減少する見通しを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う販売減、サプライチェーンの支障、生産停止が響く。

すべての事業部門が減益となる。各部門のEBITは乗用車・バンが55.4%減の5億1,000万ユーロ、トラック・バスが55.3%減の2億4,700万ユーロ、金融サービス(モビリティ)が95.2%減の5,800万ユーロ。

同社は20年12月期の販売台数でやや減少、売上高で横ばい、EBITで大幅増を見込むとした当初予測を3月中旬に撤回した。今回の発表では、同期の予測を現時点で提示することはできないとしながらも、販売と売上高、EBITがすべて前期を下回る見通しを明らかにした。

20年第1四半期決算は29日に発表する予定だ。

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