アディダス―営業益93%減少、第2四半期は赤字転落―

スポーツ用品大手の独アディダス(ヘアツォーゲンアウラハ)が27日発表した2020年第1四半期(1~3月)決算の営業利益は6,500万ユーロとなり、前年同期の8億7,500万ユーロから92.6%減少した。新型コロナウイルスの感染拡大が直撃した格好。第2四半期(4~6月)は新型コロナ危機が中国から全世界に広がっていることから、同社は赤字転落を見込む。

第1四半期の売上高は47億5,300万ユーロで、前年同期を19.2%下回った。3月半ば以降、直営店の70%以上および多くのスポーツ用品店が営業停止に追い込まれたことが響いた。ネット通販売上は35%増えたものの、実店舗の販売減を相殺できなかった。第1四半期時点で新型コロナの感染が最も深刻だった中国の売上高は58%(8億ユーロ)縮小した。株主帰属の純利益は95.1%減って3,100万ユーロとなった。

同社は今月中旬、政策金融機関ドイツ復興金融公庫(KfW)と民間銀行から総額30億ユーロの協調融資を受けることを明らかにした。今回の決算発表によると、3月末時点の現金及び現金同等物は19億7,500万ユーロで、前年同日に比べ23.5%縮小している。

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