ドイツ機械工業連盟(VDMA)が7日発表した独業界の3月の新規受注高は前年同月を実質9%下回った。新型コロナ危機が響いた格好で、特に国外が振るわなかった。VDMAのチーフエコノミストは、4月以降は新規受注がさらに落ち込むとの見方を示した。
3月の国外受注は12%減少した。ユーロ圏(ドイツを除く)が14%減、ユーロ圏外が11%減と、後退幅はともに2ケタ台に達した。国内受注は2%減だった。
新規受注を特殊要因によるブレが小さい3カ月単位の比較でみると、1~3月は前年同期を実質2%割り込んだ。年初時点では先行き見通しが明るかったものの、新型コロナの影響で状況が一転。ユーロ圏は5%、ユーロ圏外は3%減少した。国内は1%増えた。
独業界の昨年の新規受注高は前年比で実質9%減少した。売上高は実質2.8%減の2,287億ユーロに後退。名目生産高も0.5%減って2,240億ユーロとなった。