4月の卸売物価3.5%低下、09年以来の下げ幅に

ドイツ連邦統計局が14日発表した4月の卸売物価指数は前年同月比3.5%減となり、2009年10月以来の大きな下げ幅を記録した。新型コロナ危機の影響で石油製品の価格が25.7%低下したことが最大の押し下げ要因。古材・残材も27.1%下落し、鉄・鉄鋼スクラップは18.3%落ち込んだ。このほか、穀物・葉タバコ・種子・飼料(-3.9%)、電算機器・周辺機器・ソフトウエア(-5.7%)で低下幅が大きかった。

一方、新型コロナの影響でトイレットペーパーが品薄となったり、通販需要が伸びたことから、古紙の価格は高騰。紙製の古包装材では上げ幅が92%に達した。家畜・ペット(+10.2%)と食肉・肉製品(+6.6%)は豚コレラの影響でこれまでに引き続き価格が大きく上昇している。

4月の卸売物価指数は前月比でも1.4%減となり、下げ幅は前月の0.4%から拡大した。低下は3カ月連続。

上部へスクロール