ドイツ連邦統計局が20日発表した宿泊・飲食業界の3月の売上高(暫定値)は物価調整後の実質で前年同月を45.4%下回った。減少幅は統計を開始した1994年以降で最大。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために実施された営業制限が直撃した格好だ。
同国では新型コロナの感染拡大防止策の一環で、ホテルなどへの観光客の宿泊が3月18日から禁止。飲食店もデリバリーとテイクアウトを除いて22日から営業が禁止された。その影響で宿泊業界の売上高は51.0%、飲食業界も同42.4%落ち込んだ。
宿泊・飲食業界の1月と2月の売上高は前年同月をそれぞれ1.5%、1.1%上回っていた。だが、3月が大幅減となったことから、第1四半期(1~3月)全体では前年同期比で15.8%減少。減少幅は宿泊で19.0%、飲食で13.9%に上った。