自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)はヴォルフスブルク本社工場の操業を5月は計4日、停止する意向だ。新型コロナ危機に伴い需要が低迷しているためで、15日、20日、25日、29日の生産を見合わせる。人事担当者が社内ネットで公開されたインタビューで明らかにした。
同工場は4月27日、約6週間ぶりに操業を開始した。だが、新型コロナ危機で消費者心理が急速に冷え込んでいることから、VWグループの新車販売は大きく後退。買い手のない車両を生産することはできないため、生産調整が避けられなくなっている。
ロイター通信が内部情報として報じたところによると、VWのSUV「ティグアン」、コンパクトバン「トゥーラン」、姉妹ブランドセアトのSUV「タラッコ」が生産調整の対象となるもようだ。
VWは需要の掘り起こしに向けて販売プログラムを実施する。新車・中古車の販売で買い手に有利なリース・融資条件を提供。失業時のローン返済をサポートする保険も販売する。