ドイツ連邦統計局が5月28日発表した同月の消費者物価指数(暫定値)は前年同月比0.6%増となり、2016年9月以来の低インフレ率を記録した。インフレ率の低下は3カ月連続。直近のピークである2月は1.7%に上っていた。新型コロナの流行を受けて石油を中心にエネルギー価格が下落していることが最大の押し下げ要因となっている。
エネルギー価格は8.5%低下し、下げ幅は前月の5.8%から拡大した。食料品は4.5%上昇。前月(同4.8%)に引き続き4%台の高い伸びを記録した。物品全体では前年同月を0.4%下回った。
物価に占める比重が53%に上るサービスは1.3%増となり、上げ幅は前月と変わりがなかった。
消費者物価は前月比では0.1%低下した。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が0.6%、前月比が0.0%だった。