シーメンス―従業員トレーニングソフト企業を買収―

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン))は3日、従業員向けのトレーニングソフトウエアを開発するスウェーデンのヴィゼンド(Vizendo)を1日付で完全買収したと発表した。デジタルサービスを強化することが狙い。買収金額は明らかにしていない。

ヴィゼンドはバーチャル・オペレーター・トレーニング(VTO)ソフトとサービスを2004年から提供している。顧客メーカーはVTOを活用することで、研修期間を短縮し、高品質の新製品を迅速に市場投入できるようになる。同社は自動車業界向けVTOで高い競争力を持つ。ソフト開発者とサービスエンジニアを計23人、擁する。

シーメンス顧客サービスユニットのカーレン・フロールシュッツ最高経営責任者(CEO)は、「バーチャル・トレーニングは成長の大きなポテンシャルを秘めている」と指摘。ヴィゼンドを買収することで、同社は顧客企業の生産準備・開始からその改善までを一貫してサポートできるようになると述べた。

ヴィゼンドは、世界各地に事業拠点を展開するとともに幅広い分野の知見を持つシーメンスに統合されることで、既存・新規の顧客に画期的でシームレスな総合ソリューションを提供できるようになるとみている。

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