フォルクスワーゲン―5月のグループ販売、減少幅が34%に縮小―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が11日発表した5月のグループ新車販売台数は60万9,400台となり、前年同月を33.7%下回った。新型コロナ危機が反映された格好。ただ、欧州で自動車店の営業と生産が停止された前月(45%減)に比べると状況は改善している。

5月の西欧販売台数は57.3%減の14万7,400台、中東欧も同51.0%減の3万4,400台へと大幅に落ち込んだ。このほか、南米(68.9%減の1万7,000台)と中東・アフリカ(59.2%減の1万700台)で減少幅が大きかった。北米は39.0%減の5万2,800台、中国を除くアジア太平洋は28.1%減の1万6,700台。中国は5.7%増の33万300台となり、VWの販売地区のなかで唯一、拡大した。

ブランド別の実績はVWブランド乗用車が29.7%減の35万9,800台、アウディが21.9%減の11万8,600台、シュコダが45.1%減の5万7,700台、セアトが65.0%減の1万9,100台、ポルシェが17.4%減の2万1,800台。商用車はVWブランド商用車が52.2%減の2万1,500台、MANが52.9%減の6,200台、スカニアが61.3%減の3,700台だった。

1~5月のグループ販売台数は308万9,000台で、前年同期を29.7%割り込んだ。すべての地区で減少。減少幅は西欧で39.2%、中東欧で31.0%、北米で26.9%、南米で34.0%、中国で20.0%、中国を除くアジア太平洋で19.6%、中東・アフリカで30.6%に上った。

ブランド別ではVWブランド乗用車が28.7%減、アウディが25.1%減、シュコダが34.7%減、セアトが38.0%減、ポルシェが15.0%減、VWブランド商用車が39.2%減、MANが34.3%減、スカニアが40.8%減だった。

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