メルセデスベンツ―自動運転などの開発でエヌビディアと協業―

高級車大手の独メルセデスベンツ(シュツットガルト)は6月23日、車載コンピューティングシステムの開発で米IT大エヌビディアと協業すると発表した。人工知能(AI)を利用したエヌビディアの自動運転プラットホーム、「エヌビディア・ドライブ」をベースとする技術を2024年から次世代の全メルセデス車搭載。自動運転機能をはじめとする最新のソフトウエアを無線(OTA)アップデートできるようにする。メルセデスのオラ・ケレニウス社長は「新しい機能とアップデートをクラウドからダウンロードできるようになる。そうすることでわが社は、安全システムを継続的に最新の状態に保ち、車両の価値を常に向上させていく」と述べた。

両社は米自動車技術者協会(SAE)が定める自動運転のグレードで「レベル2」と「レベル3」の機能を共同開発する(駐車では「レベル4」まで)。顧客は自動運転機能のアップデートのほか、娯楽ソフトなどをダウンロードすることもできる。

メルセデスは次世代の自動運転技術を競合BMWと共同開発し、24年から自社の車両に搭載するとした計画の凍結を19日に明らかにしたばかり。

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