ファルタ―国と州が補助金3億ユーロ―

電池大手の独ファルタ(エルヴァンゲン)は6月30日、国とバーデン・ヴュルテンベルク、バイエルン州から最大3億ユーロの補助金を受ける通知を受けた。電池分野で欧州がアジア企業に強く依存する現状の是正に向けた欧州連合(EU)の政策の一環としてリチウムイオン電池の開発に投じる。

EUの欧州委員会は昨年12月、電池の研究・開発、技術革新に向けた欧州企業のプロジェクトに加盟7カ国が最大で総額32億ユーロを助成する計画を承認した。独企業ではファルタのほか、自動車大手BMW、オペル、化学大手BASFが「欧州の共通利益に適合する重要プロジェクト(IPCEI)」の枠組みに基づいて支援を受ける。

ファルタはワイヤレスヘッドホンや補聴器に用いる充電可能なコイン型リチウムイオン電池の世界最大手メーカー。国と州から受ける補助金を用いて次世代コイン型電池の開発を行うほか、コイン型電池の技術を生かして電動車やロボット、定置蓄電施設向けの大型電池を開発する。

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