BMW―上期販売23%減少、中国は第2四半期に17%増加―

高級乗用車大手の独BMW(ミュンヘン)が7日発表した上半期(1~6月)のグループ新車販売台数は96万2,575台となり、前年同期比で23.0%減少した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて世界各地で販売店の営業が停止されたことが響いた格好。ピーター・ノタ取締役(ブランド・販売担当)は、世界各地の需要動向に柔軟に対応していく考えを表明した。

主力ブランドBMWの上半期販売台数は84万2,153台で、前年同期を21.7%下回った。小型車ブランドのミニは31.1%減の11万8,862台、ロールスロイスは37.6%減の1,560台だった。グループの電動車(電気自動車とプラグインハイブリッド車)は3.4%増の6万1,652台とやや拡大した。

BMWとミニの合計販売台数を地域別でみると、足元の欧州は32.3%減、南北アメリカ大陸も30.5%減と大きく落ち込んだ。アジアは8.1%減で、同地最大の中国は6.0%減だった。

第2四半期(4~6月)のグループ販売台数は48万5,701台で、前年同期を25.3%割り込んだ。BMWが23.2%減、ミニが38.2%減、ロールスロイスが46.8%減とすべてのブランドで大きく減少。グループの電動車も4.9%減と振るわなかった。

BMWとミニの地域別合計販売台数では欧州が45.6%減、南北アメリカ大陸が41.1%減と大きく落ち込んだのに対し、アジアは7.5%増加した。中国が17.1%増えてアジア販売が強く押し上げられた。

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