航空機エンジン大手の独MTUエアロ・エンジンズ(ミュンヘン)は6日、世界の従業員の10~15%を2021年末までに削減すると発表した。新型コロナ危機の直撃を受けて航空機需要が激減していることに対応する。主要顧客である欧州航空機大手エアバスは1万5,000人規模の人員整理方針を打ち出しており、サプライヤーに影響が波及してきた格好だ。
MTUエアロの従業員数は約1万800人であるため、削減数は1,100~1,600人となる見通し。人員削減は早期退職や新規採用の停止を通して進める意向で、経営上の理由による整理解雇は見合わせる。
ドイツの拠点では現在、操業時間を短縮。国外の拠点でも従業員のキャパシティを調整している。