ビオンテック―コロナワクチンの治験で好結果―

独バイオ企業ビオンテック(マインツ)は1日、米製薬大手ファイザーと共同で進めている新型コロナウイルス用ワクチンの治験中間報告を発表した。副作用が少ないうえ、高い水準の抗体産出も確認されたことから、両社は今後、約3万人を対象とする大規模な治験(フェーズ2b/3)を実施。当局の認可が得られれば、ワクチンを年内に1億本、来年末までに12億本以上、生産する意向だ。

両社はドイツと米国で治験を行っている。今回発表したのは候補ワクチンの1つである「BNT162b1」を用いて米国の45人を対象に実施した治験(フェーズ1/2)の暫定報告。参加者に異なる用量のワクチンを接種したところ、感染者と同等かそれを上回るレベルの抗体産出が確認された。両社は他の3種類の新型コロナ用候補ワクチンについても治験の暫定結果を数週間以内に公表する予定だ。

上部へスクロール