ドイツ連邦陸運局(KBA)のデータをもとに連邦統計局が2日発表したキャンピングカーの5月の国内新車登録台数は前年同月比29%強増の1万460台へと拡大した。乗用車新車登録が約50%減少するなかで、キャンピングカーは唯一、登録増を記録している。新型コロナウイルスの感染リスクを背景に宿泊施設を避けて旅行することを考える消費者が増えていることが反映された格好だ。
キャンピングカーの人気は数年前から高まっている。国内登録残数は現在59万台弱で、15年の39万台強から50%増加した。15年以降は一貫して増え続けており、15年と16年は前年比で各6%、17年と18年は同8%、19年は9%伸びた。
キャンピングカーの輸出台数をみると、今年1~4月は8,900台強で、前年同期を19%下回った。ただ、中期的には増加傾向にあり、19年は15年の2万1,500台弱から2万9,600台強へと3分の1以上、拡大した。最大の輸出先国はフランスで、5,400台弱だった。これにスイスが3,600台強で続く。