企業ソフト大手の独SAP(ヴァルドルフ)が8日発表した2020年4~6月期(第2四半期)暫定決算の営業利益は19億6,000万ユーロとなり、前年同期比で8%増加した。新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、出張見合わせや新規採用の停止などを通してコストを削減したことが奏功した格好。売上高は1%増の67億4,000万ユーロで、売上高営業利益率は1.8ポイント増の29.1%へと上昇した。
事業別ではクラウドが好調で、同売上高は19%増の20億4,000万ユーロに拡大。ソフトライセンス販売事業(18%減の7億7,000万ユーロ)の不振が相殺された。