東レ―空飛ぶタクシーの独社に炭素繊維材料を供給―

東レは14日、空飛ぶタクシーを開発中の独リリウムに炭素繊維複合材料を供給する契約を締結したと発表した。機体の軽量化などを支援していく。

リリウムは2017年、電動垂直離着陸機(eVTOL)のテスト飛行に世界で初めて成功した企業。このときは2人乗りの機材を用いた。現在は5人乗りモデル「リリウム・ジェト」を開発している。リリウムジェットは300キロメートルを60分以内に飛行するeVTOLで、胴体、主翼、動翼などに炭素繊維複合材料が使用さる予定だ。2025年の商業運航開始を目指している。

東レは都市航空交通(UAM)メーカーとの協業を通して機体の高性能化、省エネルギー化、低コスト化に向けた複合材料の開発を続けている。リリウム社との今回の契約はその一環として締結した。

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