リモートデスクトップやデスクトップ共有、オンライン会議ソフトを手がける独チームビューワー(ゲッピンゲン)は15日、スマートグラス製造・開発の独スタートアップ企業ユビマックス(Ubimax)を買収すると発表した。インダストリー4.0の発展をにらみ産業向け事業を強化する狙い。チームビューワーが買収を行うのは初めて。
ユビマックス株およそ75%を創業者3人から譲り受ける。取引金額は1億3,650万ユーロで、8,600万ユーロを現金、残りを自社の新株で支払う。
ユビマックスはブレーメン大学の学生3人が2014年に設立した企業で、メーカーや物流会社向けのスマートグラスを手がけている。「xPick」という製品を用いると、眼鏡の上部ディスプレーに配送する製品の数と倉庫棚番号の情報が表示されることから、倉庫業務を効率的に行うことが可能になる。顧客数は世界全体で約200社。ドイツの大手企業ではシーメンス、DHL、フォルクスワーゲンが同社製品を利用している。