高級乗用車大手の独BMW(ミュンヘン)は27日、車の生産から廃棄に至るライフサイクル全体で排出する二酸化炭素(CO2)の総量を2030年までの10年間で少なくとも3分の1削減する目標を発表した。目標達成の進捗状況を毎年レポートで公表。達成できない場合は取締役と上級管理職の報酬を削減する。
CO2排出削減で最も重視するのは生産分野で、自社の生産に用いる電力は年内にすべて再生可能エネルギーへと切り替える。サプライヤーにも協力を義務付ける方針で、例えば電池サプライヤーは使用電力を100%再生エネとしなければならない。
BMWは30年までに販売する電動車の総数を700万台以上とする目標も打ち出した。そのうち3分の2を電気自動車(EV)とする考えだ。