化学大手の独コベストロ(レバークーゼン)が23日発表した2020年4-6月期(第2四半期)決算の純損益は5,200万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(1億8,900万ユーロ)から大幅に悪化した。新型コロナ危機を受けてすべての主要川下産業からの需要が激減。本業のもうけを示す営業利益(EBITDA)は72.8%減の1億2,500万ユーロへと落ち込んだ。
売上高は21億5,600万ユーロで、前年同期を32.9%下回った。販売量が22.3%減少したうえ、販売価格も平均9.0%低下したことから大幅な減収となった。
業績を部門別でみると、ポリウレタンの売上高は38.7%減の9億1,300万ユーロと、特に大きく落ち込んだ。EBITDAは1億7,200万ユーロの黒字から2,400万ユーロの赤字へと転落している。
ポリカーボネートは売上高が27.8%減の6億4,800万ユーロ、EBITDAが37.7%減の9,600万ユーロ、コーティング・接着剤は売上高が28.7%減の4億4,300万ユーロ、EBITDAが60.0%減の6,000万ユーロだった。