インフィニオン―業績予測引き上げ―

半導体大手の独インフィニオン(ミュンヘン)は4日の決算発表で2020年9月通期の業績予測を引き上げた。新型コロナ危機の影響が当初の想定に比べ小さいためで、売上高を従来見通しの84億ユーロから85億ユーロに上方修正。売上高営業利益率も同12%から約13%へと引き上げた。

20年4-6月期(第3四半期)決算の営業利益は前年同期比31%減の2億2,000万ユーロへと落ち込んだ。新型コロナ危機が響いた格好で、主力の車載品部門は9,800万ユーロの黒字から2,400万ユーロの赤字へと転落。足を強く引っ張った。

売上高は21億7,400万ユーロで、9%増加した。米同業サイプレスを買収したことで水準が押し上げられた。

純損益は1億2,800万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(2億2,400万ユーロ)から大幅に悪化した。サイプレスの買収コストを計上したことから赤字に転落した。

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