製造業就労者数、6月は2.4%減少

ドイツ連邦統計局が17日発表した国内製造業の6月の就労者数(雇用規模50人以上の企業が捕捉対象)は前年同月比2.4%減の553万2,000人となり、減少幅は前月の同2.1%から拡大した。新型コロナ危機が反映された格好。ほとんどすべての業界で就労者数は縮小した。

主要業界のなかで減少幅が最も大きかったのはゴム・樹脂製品で4.5%に上った。これに金属製造・加工(4.2%)、金属製品(3.6%)、機械(3.3%)、自動車・自動車部品(3.1%)、電気設備(3.0%)が続いた。化学は1.4%増加した。

製造業ののべ労働時間は6億2,300万時間で、前年同月を3.5%下回った。比較対象の前年同月に比べ営業日数が2日、多かったにもかかわらず減少した。金属製造・加工で12.3%後退。金属製品(8.7%減)、ゴム・樹脂製品(6.6%減)、機械(6.3%減)、自動車・自動車部品(5.1%減)も大きく落ち込んだ。化学は5.9%、食品・飼料は1.0%の幅で増加した。

給与支給総額は244億7,500万ユーロで、前年同月を8.1%割り込んだ。金属製造・加工(15.2%減)、自動車・自動車部品(12.8%減)、金属製品(11.9%減)、機械(10.5%減)で2ケタ台の減少を記録。ゴム・樹脂製品(9.0%減)と電気設備(8.3%減)も大きく後退した。食品・飼料は2.2%増、化学は0.6%増だった。

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