フォルクスワーゲン―販売台数が前年水準までほぼ回復―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が14日発表した7月のグループ新車販売台数は前年同月比0.2%減の88万5,700台となり、1年前の水準をほぼ回復した。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行を受けて2月から6月までは2ケタ台の減少が継続。4月には減少幅が45.4%に達したが、その後は縮小が続いている。

7月販売を地域別でみると、世界最大の市場である中国が4.8%増の32万8,500台へと拡大。このほか、中東欧が7.2%増、中国を除くアジア太平洋が6.4%増、中東・アフリカが19.6%増と好調だった。足元の西欧は1.9%減の32万1,300台と小幅な落ち込みにとどまった。新型コロナの感染者数が多い北米と南米はそれぞれ16.0%、15.4%減少した。

ブランド別では乗用車のポルシェが17.8%、シュコダが5.6%、アウディが3.8%の幅で増加。主力のVWブランド乗用車は1.1%減と小幅な縮小にとどまった。セアトは12.7%減と大きく落ち込んだ。

商用車はMANが1.6%減、VWブランド商用車が6.5%減、スカニアが28.0%減だった。

1~7月のグループ販売台数は477万8,900台で、前年同期を23.6%割り込んだ。すべての地域で2ケタ台の減少を記録。減少幅は西欧で32.5%、東欧で23.2%、北米で24.7%、南米で30.1%、中国で13.9%、中国を除くアジア太平洋で12.9%、中東・アフリカで22.3%に上った。

ブランド別ではVWブランド乗用車が23.1%減、アウディが18.2%減、シュコダが26.0%減、セアトが34.6%減、ポルシェが7.9%減、VWブランド商用車が32.8%減、MANが29.6%減、スカニアが39.2%減だった。

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