コンチネンタル―4-6月期赤字転落―

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)が5日発表した2020年4-6月期(第2四半期)決算の営業損益(EBIT、調整済み)は6億3,400万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(8億6,490万ユーロ)から大幅に悪化した。新型コロナウイルス感染症の流行に伴う「第2次世界大戦後最大の自動車市場の崩壊」(エルマール・デーゲンハルト社長)の直撃を受けた格好で、純損益も4億8,480万ユーロの黒字から7億4,110万ユーロの赤字へと転落した。

売上高(調整済み)は41.4%減の65億9,950万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の7.7%からマイナス9.6%へと低下した。ヴォルフガンフ・シェーファー取締役(財務担当)が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにしたところによると、4月の売り上げは前年同月を3分の2も下回った。減収幅は5月が50%、6月が10%と縮小しており、同取締役は、7-9月期(第3四半期)は黒字転換するとの見通しを示した。ただ、自動車業界が危機から回復するには4~5年を要するとみており、厳しい状況は長期化する見通しだ。

4-6月期の売上高営業利益率は3部門すべてで大幅に悪化した。車台や自動運転、内装を手がけるオートモティブで6.1%からマイナス18.1%、タイヤとゴム製品を手がけるラバーズで11.9%から1.2%、パワートレインで3.7%からマイナス16.3%へと落ち込んだ。ラバーズは自動車以外の業界にも製品を供給していることから、業績悪化幅が相対的に小さかった。

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