ドイツ機械工業連盟(VDMA)が5日発表した独業界の6月の新規受注高は前年同月比で実質31%減となり、これまでに引き続き大きく落ち込んだ。ユーロ圏外からの受注が、好調だった前年同月の反動もあり44%縮小。全体が強く押し下げられた。ユーロ圏(ドイツを除く)は14%減、国内は12%減だった。
新規受注を特殊要因による統計のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、4~6月は前年同期を実質30%下回った。国内が20%、国外が34%減少。国外の内訳はユーロ圏が24%減、ユーロ圏外が38%減だった。VDMAのエコノミストは、米中の通商摩擦と対立に新型コロナウイルス感染症の流行が追い打ちをかけているとの見方を示した。