ドイツ―従業員削減で合意―

駆動装置大手の独ドイツ(ケルン)は18日、国内の人員削減計画で従業員代表の事業所委員会と合意したと発表した。年初に開始したコスト削減計画「トランスフォーム・フォー・グロース」に基づくもので、希望退職を通して来年3月末までに最大350人を整理する。

トランスフォーム・フォー・グロースでは2022年から年コストを1億ユーロ圧縮することを目指している。その一環で世界の従業員(4,900人)の2割に当たる1,000人を削減する予定だ。これに伴い引当金3,500万~4,000万ユーロを計上する。

同社が先ごろ発表した20年1-6月期(上半期)決算の売上高は前年同期比34.6%減の6億2,360万ユーロへと大きく落ち込んだ。新型コロナ危機の直撃を受けた格好で、営業損益(EBIT、調整済み)は2,210万ユーロの黒字から3,810万ユーロの赤字へと転落。売上高営業利益率は4.6%からマイナス13.6%へと悪化した。売上高を22年までに19年の18億ユーロから20億ユーロ超、売上高営業利益率を同4.3%から7~8%に引き上げるとした目標は据え置いている。

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