フランクフルトに隣接するオッフェンバッハ市の直近7日間の新型コロナウイルス新規感染者数が21日、人口10万人当たり52人に達した。同50人を超えた郡と特別市(主に大都市と中都市)では制限措置を再強化することが国(連邦)と州の間で取り決められていることから、特別都市であるオッフェンバッハ市当局は同日、コロナ規制の強化方針を打ち出した。感染者数はフランクフルトなど周辺地域でも増加しており、在住者や訪問者は注意が必要だ。
オッフェンバッハでは数週間前から感染者が増加しており、当局は今月初旬の時点で公共の場でのグリルとピクニックを禁止。マスク着用義務違反の取り締まりも強化してきた。
それにもかかわらず人口10万人当たりの感染者数が50人を超えたことから、当局はさらに◇6人以上ないし3家族以上が公共の場にたむろすること、およびレストランを訪問することを禁止する◇飲食店の深夜営業(午前0時以降)を禁止する◇屋外の催しへの参加者を最大100人に制限する◇屋内の催しへの参加者を最大50人に制限する◇他人との接触を伴うスポーツを禁止する――などの規則を22日付で導入する。期限は差し当たり9月3日まで。
オッフェンバッハなどが属するヘッセン州では新規感染者数が急速に増えている。ロベルト・コッホ研究所(RKI)の21日の発表によると、人口10万人当たりの新規感染者数は国内16州で最大の15.5人を記録した。フランクフルトを中心とする人口密集地帯のライン・マイン地域で水準が高く、フランクフルトは24人、ヴィースバーデン市は24.4人、グロース・ゲーラウ郡は29.1人に達した。感染者数はその後も増加している。